アファーマティブ・アクションは単純な黒人ではない

Jun 17, 2023

米国最高裁判所は、大学入学事務局が受験生の応募を評価する際に人種を考慮することはもはやできないとする最近の判決で、高等教育におけるいわゆる「積極的差別是正措置」に決定的な打撃を与えた。 6対3の決定は、大学が人種を意識した入学政策を策定することを認めた、50年近くに渡って確立された前例を覆した。

この決定は、原告団体「公正な入学を求める学生団体」（SFFA）にとって大きな勝利となった。SFFAは、厳選されたアメリカの大学で一般的に採用されている「総合的な」入学手続きはアジア系アメリカ人に対して偏っていると主張してきた。 特に、アジア系の応募者は、「性格」などの学力以外の尺度で、他の民族グループの応募者よりも平均して低く評価されています。 (グループの最も注目を集めているメンバーの 1 人は、オンタリオ州生まれのカルビン ヤンで、現在カリフォルニア大学バークレー校の 3 年生です。)

実際、決定に先立ってSFFAが提出した99ページの準備書面には、アジア系アメリカ人の志願者に対してあからさまな人種的偏見を示した入学担当官の、肌を這うような例が溢れていた。 ノースカロライナ大学チャペルヒル校の 2 人の入学担当官の間で行われたオンラインでのやりとりには次のようなものがあります。

パーフェクト 2400 SAT AP でオール 5、11 位で B 1 つ [グレード]

茶色？！

嫌です。 アジア人。

もちろん。 まだ印象的です。

同じ概要では、ハーバード大学へのアジア系上位志願者が高い性格スコアを獲得する可能性は白人志願者に比べて3分の1低く、黒人志願者の半分以下であることが示されている。 （物議を醸しているハーバード大学の「個人評価」尺度は、「リーダーシップ」、「優しさ」、「好感度」などの抽象的な資質で志願者を評価する。）全体として、最もエリートのアジア系アメリカ人の志願者の入学率はわずか12.7パーセントだった。 同様の成績とテストスコアを持つ黒人の応募者は、入学できる確率が 2 人に 1 人より高かった。 (学力の最上位十分位に属するすべての応募者の 14.7 パーセントが合格通知を受け取りました)。

SSFA が集めた証拠には議論の余地はないが、この訴訟で名前を挙げられた 2 つの大学のうちの 1 つの元講師として、最高裁判所の判決についてはある程度のあいまいさを容認したい。

博士号取得に向けて取り組みながら、 2010年代、私はノースカロライナ大学チャペルヒル校で5年間、学部の政治学のクラスを教えました。 「天国の南部」で過ごした頃から何年も経ちましたが、私は今でも自分のキャリアのこの章を懐かしく思い出します。 UNC で教えることは、州で最も有望な若い男女の育成を手伝う、一生に一度の機会を私に与えてくれました。 また、それは私にタールヒール州との生涯にわたるつながりを残しました。

UNC で私が最も気に入った点の 1 つは、その学部の学生団体が州の真の縮図のように感じられることでした。 州内の100の郡すべてから学生がチャペルヒルに集まり、学部生の約12人に1人が黒人であると判明した（一方、カリフォルニア大学バークレー校の学部生はわずか3％、ミシガン大学の学部生は4％）。 UNC の独特の地元感は、キャンパス内の多くの人にとって誇りでした。UNC の学生は、わずか 9 マイル離れたところにあるライバルのデューク大学を、冗談めかして「ニュージャージー大学ダーラム校」と呼んでいました (デューク大学の学部生の 10 人中 3 人は北東部の州の出身です) ; 州内の学生数が 2 倍になります）。

そして、学部生の多様性（社会経済的および人種的両方）が、間違いなくより豊かな教室環境に反映されました。 話題の政治的話題に関する教室での議論を司会することは、激戦州の有権者からなる騒々しい集中グループを率いるように感じることもあった。 シャーロットの黒人学生は、MAGA の帽子をかぶったフラフラの少年らと、Black Lives Matter 運動の功績をめぐって熱心にスパーリングを行った。 ROTCの子供たちは、コリン・キャパニックが国歌斉唱中に膝を立てることの是非をめぐって、左派の町民（多くの場合UNC教授の子供たち）と真っ向から対立した。 それは、ソーシャルメディア時代の政治的言説の典型となったアルゴリズムエコーチェンバーのまさにアンチテーゼでした。