酸中でストロンチウムを選択的に分離する新技術を公開

Aug 11, 2023

中国科学院合肥物理科学研究所のHUANG Qunying教授のチームは、華南大学のNING Shuyan教授のチームと協力して、酸性媒体からストロンチウムを高選択的に分離するための新規な無機シリカベースの吸着剤を開発した。 。

結果はJournal of Environmental Chemical Engineeringに掲載されました。

放射性ストロンチウム (90Sr) は、生化学的毒性が高いため、最も危険な放射性核種の 1 つと考えられています。 高レベル廃液のガラス化プロセス中に、90Sr の存在によりガラス化基板が不安定になり、放射性核種の浸出が誘発される可能性があります。 90Sr を除去すると、熱の発生が減少し、処分場内のガラス固化基板の冷却時間が短縮され、放射性廃棄物のさらに深い地層処分に有利になります。

この研究では、研究者らはHEMAP/SiO2-Pと名付けられた有機-無機ハイブリッド吸着剤を調製した。 この新しい吸着剤は、安定化フレームワークとして SiO2-P を使用し、真空含浸技術を使用して内部にカプセル化された 2-ヒドロキシエチル-2-メチル-2-プロペン酸リン酸塩 (HEMAP) を備えています。 主な目的は、3 M HNO3 媒体中の安定なストロンチウム核種に対するこの吸着剤の吸着挙動を調査することでした。

実験の結果、調製した吸着剤は酸性条件に対して良好な安定性を示し、安定なストロンチウム核種に対して顕著な吸着能力を示すことがわかった。 機構分析により、各ストロンチウム分子が吸着プロセス中に 2 つの HEMAP 分子と配位結合を形成することがさらに明らかになりました。

さらに、電荷バランスを維持するには 2 つの硝酸イオン (NO3-) が必要でした。

この研究は、安定性の高いシリカベースの吸着剤を調製するための新しい方法を開発しただけでなく、酸性環境におけるストロンチウムの選択的分離に関連する実験データと理論的根拠も提供しました。

この研究は、中国国家自然科学財団によって支援されました。